風力名称
0平穏
1至軽風
2軽風
3軟風
4和風
5疾風
6雄風
7強風
8疾強風
9大強風
10全強風
11暴風
12颶風
 タイトルの“南の風・風力3”は19世紀にイギリス海軍提督であったフランシス・ビューフォートが考案した海上での風の強さを測る基準を作ったもので、0から12階級に風の強さを分類し表を作り海上で使いやすくしたもので200年経った現在も世界の国々でこのビュ―フォート風力階級が活用されている。

 日本でも気象庁が日本周辺の天気図を作図する際、観測点の風力、天気、気圧を記入するのにこの風力階級が用いられています。

 木枯らしが吹く寒くて長い冬が終わる3月の下旬の頃、昨日まで吹いていた北風に変わって温かい南風に変わる日が段々多くなる、小さく硬かった染井吉野の花の蕾が一日で見違えるほどに大きく膨らむ頃、人々の暮らしにも春を装う変化が感じられる様になる、小春日和の日に吹く心地よいそよ風が風力階級で分類すると丁度3に当てはまるのではないかと思われるのである。

 冬の終わりを告げる南風で風力3は私にとっては南の国から夢とロマンを運んでくる憧れの風でもある。

奄美大島にて   多田 開