参加者 大村允久 別府秀和 福山道雄 久野末勝 廣岡敬雄 池章 牧茂三郎 中原正栄 福山幸司 池岡広典 井村聡子 小山田友美 川村雄一郎 小野恭一
ロイヤルカリビアン社関係者 クルーズ会社副社長:ジョン ・環境対策役員:ミキエル ・JTB:大熊義孝 ・弁護士 福永憲章 ・都市開発,地方創生プロデューサー全体のデザイン:星野哲郎 都市開発,地方創生技術士申請関係:大津博幸 ・奄美観光協会:斉藤正道 竹山真之介 久倉勇一郎外2名
RCLは45隻のクルーズ船を所有し,世界第2位,世界中に約500の寄港地があり,従業員は65,000人のグローバル企業です。環境に負荷を与えず,美しい景観を保ち,その地域の文化と風習を維持することが重要だと考えています。 1 環境問題についての考え方 RCLには環境対策検討専門スタッフが10名おり,すべての船に環境担当官を同乗させ,環境問題をテェックしています。船はISO(国際標準機構)が定める基準を上回り,世界の高級ホテルが考えている基準です。 1 環境の持続可能性を追求し,寄港地の将来も考えて対策を検討します。 2 飲料水は船内で作っています。 3 排気ガスは,特殊なフィルターを通し,二酸化硫黄,窒素酸化物等を99%除去して排出し,温室効果ガスは05年比較で25パーセント削減しました。 4 排水は,最新の水質浄化システム(AWP)を導入し,バラスト水(船の安定のために船底にためておく水),生活,医療排水等は飲料水と同程度に浄化して遠洋で少しずつ排出します。 5 業務上排出される固形物については全て再利用します。 6 芦徳では:・排出物はありません。 ・船の修復はしません。 ・ペイントはしません。 ・廃棄物は陸揚げしません。 7 WWF(世界自然保護基金=「生物多様性の保全」「環境負荷の削減」「資源の持続的な利用の促進」を3つの柱として活動している団体)と連携して企業活動を進めています。 2 寄港地について重要なこと 1 持続可能性を実現し,お客様にとって魅力的な場所としてあり続けること。 2 地元地域の保全と開発のサポートをすること。 3 地元も会社も成長するためには,より多くの人を受け入れ,より多くの方に来ていただくこと。 4 地元の環境を維持し,無駄にせず,有効活用し,将来も考えていくこと。 5 地元との連携を密にすること。 3 質疑応答 1 基本計画・構想について 問1 ライフライン,工事用道路の確保について 答 現在の段階では道路の拡幅等は考えていません。 問2 何処にどのような施設を造るか明らかにして下さい。 答 多くのレジャー施設を計画しており,5月10日の集落説明会で,桟橋の設置場所と形態も含めて明らかにします。スパについては海水を利用します。 問3 桟橋の設置の結果,海流や生態系への影響はどのように考えていますか。 答 6本の頑丈な杭を打ち,その上に歩道をかぶせますので,大きな影響はないと思います。ハイチのバラディーではサンゴが成長し魚も増えているとの報告もあります。 問4 プライベートビーチにされることへの不安の解消を 答 プライベートビーチにすることは考えていません。どなたでも入れるようにします。魚釣りも結構です。 問5 季節風の強い冬場はどうなりますか。 答 運航は3月から11月の期間を考えています。冬場は寄港しません。 問6 島内観光のためのバスターミナル等の設置は考えていますか。龍郷町全体を考えて検討してください。 答 今後の検討課題とさせてください。 問7 ラバティの海水調査について,寄港前と寄港後の科学的な比較調査はやりましたか。 答 やっていません。 問8 4~50年後も海は汚染されないで大丈夫でしょうか。 答 クルーズ船の事業は40年ですから,そこまでの先のことは何とも言えません。 2 中国人のマナーについて 問9 中国人のマナーについての改善の見込みはあるのですか。 答 船内でも船外でも責任ある行動をとるように宣伝を様々な方法でやっていきます。 日本,アメリカ,中国の文化が一つになることが必要だと思います。 3 雇用について 問10 どのような職種を何名ぐらい雇用する予定ですか。 答 クルーズ船の寄港回数によっても違いますが,フルタイムとパートを合わせて200~250名を考えています。 4 漁協との関係 問11 漁協との話し合いはどうなっていますか。 答 あまり進んでいません。これからです。 5 地域への協力 地域への参画やサポート,寄付,船員のボランティアとしてのビーチの清掃,英語講師等があります。 |